杉下右京の凄さはズバ抜けた頭脳ではなく組織の中で信念を貫き続ける強さだ
相棒シーズン17第4話の感想
すごくビリビリした回だった。
『大義の為の必要悪は仕方がない』という組織と
『必要な悪なんてない』という右京さん
右京さんの融通の利かなさとか、どんなに孤立してても自分の正義を貫くとことか、今更驚くことでも何でもないんだけど
今回は数少ない警視庁内の特命係の理解者である角田課長とまで、修復できないんじゃないかというくらい対立してて、どうなってしまうんだっ!!と気が気でなかった。
最終的に『必要悪』を排除し、角田課長はまた特命係にコーヒーを飲みに来るようになった。
2人が決裂してしまうのは悲しすぎるので、心底ホッとした相棒ファンは私だけではないと思う。
そして、今まで気にしてなかったけど、右京さんのように組織のなかで自分を貫き続けるって本当に凄いことだ。
どんな組織でも、その組織の常識や暗黙の了解があって、初めこそ自分の価値観との違いに戸惑うものの、長く所属するうちにいつのまにか染まっていく。
今回の相棒では『必要悪』こそが常識だった。
右京さんは真っ向からそれを否定し、公然と裁いてみせた。
巨大な組織のなかで、信念を貫き続ける強さが際立った回だった。