ユメヲアユム

退職を決意したアラサー消防士の思うこと

【公務員退職】公務員だって人生の一通過点にすぎない

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公務員を辞めると言うと、「せっかく試験に合格したのに勿体ない」「人生甘く見てる」「一生安泰なのに」と反対意見が聞こえてきます。

 

かく言う私の中にもそんな考えはあるから、辞めたいなーからよし辞めよう!と決意が固まるまで数ヶ月の期間を要しました。

 

しかし、公務員になったからと言って一生公務員として勤め上げるのが正解かというと、それは違うと思うのです。

 

退職の意向は固めているものの、いまだ数%の迷いがある私自身の想いを整理するために、公務員が人生の通過点だとの考えに至るまでを述べていきます。

 

 

期待に胸をふくらませた1年目

 

実は消防は本命ではありませんでした。

当初は試験を受けるつもりもなかった消防組織ですが、縁あって消防士として働くことになります。

 

火事を消したり、人を救助したり、急病人を助けたり、ヒーローのようなイメージもある消防士に自分がなって

私も先輩たちみたいにカッコいい消防士になりたい!と漠然とですが職務に燃えていました。

 

 

尊敬できない上司に幻滅し、やりたいことも見つからないまま腐りまくった2年目

 

新しい部署になり、人も環境も新しくなりました。

しかしそこの上司がまぁ尊敬できない。

上司として尊敬できないだけじゃなくて、社会人としてもオワッテル。

私も私で、この職場にやりがいを見出せないまま、同期や後輩までも自分の道を見つけていく中で焦りを感じていました。

仲の良い同期と会っても、口を開けば上司の批判。

これでもかという程腐っていたと思います。

 

 

自分探し(笑)に走った3年目

 

職場にやりがいを見出せず、それを外に求めてみました。

幸いにも、仕事内容にも慣れて残業もなく、プライベートの時間は十分に確保できていたので、思う存分自分を探しました笑

 

セミナーに参加したり、社会人サークルに入ってみたり、毎月のように旅行に行ったり、

とにかく色んな人と出会って、色んな考えを、色んな生き方を知ろうと行動していました。

 

その結果、公務員は一般的に言われるほどしがみつく価値があるのか疑問は大きくなる一方で、この職場での将来は描けなくなっていきました。

 

 

退職を決意した4年目

 

将来を描けない職場に居ながらも、安定を捨てるのがこわくて、なかなか決断できずに居ました。

しかし、悩み続けて数ヶ月

このまま考えてるでは一生行動しない、1年後2年後さらに動きにくくなる、それならいつやるんだ!とついに退職を決意することができました。

 

公務員は確かに魅力のある仕事です。

福利厚生は充実していて、一定の給料とボーナスをもらえるし、社会的信用があるため車や家を買うときにローンを組みやすい。どんな大企業だって潰れる可能性がある時代に、ほぼ倒産することはありません。

何があるかわからない人生に、『公務員』という保険に入っていればとても安心できます。

 

守られて生きていくことができます。

 

 

しかし、人は守られて生きていると、自分では何もできなくなってしまうのではないでしょうか。

とくに新卒で公務員になった人は、その組織のルールや常識、仕事の仕方しか知らないため、外への一歩を踏み出すのさえ躊躇してしまいます。

私は新卒で消防に入ったため、民間企業の状況も就活の仕方も知らないし、退職の選択は本当に勇気の要ることでした。

 

でも誰だって最初は初めなわけです。

その中で選択の連続で自分の人生が作られていくんです。

私は消防に入ったからこそ、次のやりたい事に出会えました。

だから入ってよかったと思うし、退職を勿体ないとは思いません。

むしろ、やりたい事があるのに色々理由をつけてやらない方が勿体ない。

 

公務員はゴールじゃないんです。